匠の技を継承する
福井県小浜の地で作られている「若狭塗箸」。
美しい漆塗りと華やかなデザインが特徴で、貝殻や卵殻を色漆で幾重にも塗り重ね、丹念に研ぎ出し磨き上げることで、美しい模様を描き出します。
若狭塗の歴史は約四百年以上にわたり、江戸時代初期から若狭地方の風土と自然の中で培われ、長い年月を経て現在に伝わっています。
先人たちが若狭の地ではじめた伝統工芸品・若狭塗箸の技法を現代に伝えるラインナップ、それが「HAJIME 古シリーズ」です。
機械では決して作り出せない、職人の手仕事だからこそ生まれる一点物ならではの風合いを手に取って感じてください。
古シリーズを代表するお箸を、数あるラインナップの中から
三つの技法に着目してご紹介いたします。
福井県若狭地方に古くから伝わる伝統的な技法。貝、箔、卵殻などを木地に丁寧に貼り付け、何度も塗装を重ねてから表面を削り出すことで、きらびやかな模様を浮かび上がらせます。
箸としての実用性はもちろん、若狭塗の歴史と独創性を受け継ぐ伝統工芸品としても価値ある名品です。
螺鈿とは、貝を用いて模様を描き出す装飾のこと。その宝石のような美しさは、光の角度によって様々な色彩を放つ美しい模様が特徴で、古くから人々を魅了してきました。
主にアワビや夜光貝などの貝殻を細かく砕き、その破片を漆の表面に埋め込むことで作られます。熟練した職人が一つ一つ丁寧に配置し、何度も研磨することで、滑らかで光沢のある仕上がりとなります。
螺鈿箸は、その芸術性と実用性を兼ね備えた日本の伝統工芸品であり、職人の技と自然の美が融合した逸品です。
毎日の食卓で使うものだからこそ素材にこだわり、厳選した国産木材で作り上げた箸。限られた職人だけが手がけられる、面取り加工などの技術を存分に注いだ逸品です。
木地ならではのあたたかみと優しい風合いを、ご自宅はもちろんギフトでも体感していただけます。